こんにちは。今日はそもそも受験にどう向き合うべきかについて、少し考えてみたいと思います。
最近素晴らしい起業家、実業家の方々の動画などを拝聴しマインドを勉強しているのですが、だいたい皆さん
「中学受験や大学受験に成功すれば将来幸せになるわけではない。子どもに長時間の受験勉強をさせて偏差値の高い学校へ行かせようとする親は愚かだ。」
とおっしゃいます。その通りで、間違いないご意見と思います。とくにこれからはAIが人間の作業を代わりに行う時代になり、人間に求められるのはAIの苦手とする創造的な能力ですので、これまでの受験で求められた詰め込み型能力や処理能力ではおそらく生き残っていけないでしょう。
では中学受験のために塾で一生懸命勉強することや、大学受験でたとえば東大を目指すことは、無駄なのでしょうか?
中学受験
あくまで個人的な意見ですが、私はそれでも中学受験が無駄とは (現時点では)思いません。
ただし、中学受験に向かないお子さんはおられると思います。その場合は、本人の成長やポテンシャルを潰してしまわないために、無理しないことも一つの方法と思います。
ですがそれは必ずしも「中学受験しない (公立中学へ通う)」こととイコールではなく、「無理に最難関を目指さない」「ゆるく受験する」という選択肢もあると思うのです。
なぜかというと、
- 中学受験しなくても、結局高校受験しないといけない
- 中高一貫校に通う方が無理なく大学受験を目指せる
からです。我が家は高校受験の経験がありませんので偉そうなことは言えませんが、でもまわりを見る限り、高校受験に注力すれば大切な中3~高校入学までに勉強できる内容が中学までの範囲にとどまり、どうしても時間をロスするので、現役で大学受験を突破できるのは一部のポテンシャルの高いお子さんに限られるように思います。
それに将来創造的な活動を行うために、基礎学力や教養は決して無駄にならないと考えています。
中学受験のための勉強には、日本語の基礎、身のまわりの理科の知識、日本の歴史など、日本人であれば知っておくべき教養が多く含まれます。
もちろん大きくなってからでも習得できるかもしれませんが、言ってしまえば世の中のことをよく知らず、雑念や先入観のない小学生の間に入れてしまった方がラク、という考え方もあるのではないでしょうか。
あと一つ声を大にして言いたいのは、
放課後毎日公園に集まってスマホで対戦ゲームをしているぐらいであれば、受験勉強している方が絶対マシ
と思います。何十年前、私たちが小学生だった頃のように、公園で虫取りしたり、水遊びしたり、ゲームにしてもせめてトランプのような、自然や世の中の摂理に触れながら放課後の時間を過ごせた頃は、「創造性に溢れた子ども時代に長時間勉強するのはもったいない」という考えもその通りだったかもしれません。
でも今は、まわりの友達はみんなゲームやスマホを持っていて、放課後友達と遊ぼうと思ったら、それらを持っていかないと仲間に入れないような時代です。
そんな姿を見ていて、「これなら(本人が嫌でなければ)いまは塾で勉強して中高一貫校へ入り、中学や高校で行動範囲が広がってから、好きなことに集中する時間を取れる方がよいのでは」とつくづく思いました。
大学受験
大学受験に関しては、中学受験より選択肢や考え方の幅は広がるだろうと思います。
具体的には、「明確なビジョンや目標があるならば、注力するのは大学受験でなくていい」と思います。
たとえば、高校生の間に起業してその将来にある程度の予想を立てられる場合などです。
ですが他にとくに活動をしていないようであれば、とりあえず受験勉強を頑張って自分の入れる精一杯の大学に入ることが、個人的にはおすすめです。
これからの時代重要なのは、確実に学歴ではありません。医学部に行くことでもありません。ですが、学歴があって、もしくは医師免許があって、邪魔になることはほぼありません。
「これからはAIの時代だから」「学歴は関係ないから」を、勉強から逃げる言い訳にはしてほしくない、と思います。
ではこのへんで。今日も明日も、いい日になりますように。