
こんにちは。雨の日が多くなってきて、もうすぐ梅雨入りでしょうか。
梅雨が明けたら夏休みが目の前。
子どもの長期休みは憂鬱の種、というワーママも多いのではないでしょうか。
今日はとくに受験の年の夏休みの乗り越え方について、我が家の経験をもとに考えてみたいと思います。
正直なところ、受験の夏は塾のサポートなしでは絶対に乗り越えられなかったというのが本音です。
塾がどれだけサポートしてくれるかで、夏の過ごし方は激変する
夏休みの過ごし方は、通っている塾によって大きく変わります。
なぜなら、夏期講習の設計や塾の運営方針によって、子どもが塾に滞在できる時間や学習の密度がまったく違ってくるからです。
✅ 塾による夏のサポート体制は主に以下の点で異なります
- 夏期講習のスケジュール
長期にわたってしっかりと講習が組まれているか、それとも数日単位で軽めに終わるか。 - 平常授業の扱い
夏期講習期間中も通常授業が続くのか、講習中は通常授業がなくなるのか。 - 自習室の開放と管理
授業のない時間に塾で勉強できるか。その様子を講師が見守ってくれるか。 - お盆期間の運営
お盆中に模試や特別講習があるか、完全休塾になるか。
我が家のケース:灘中合格の裏にあった、塾の強力サポート
我が家の通った塾では、夏期講習も平常授業も“全部盛り”状態でした。
- 午後は連日、夏期講習や志望校別講座がぎっしり。
- 夕方以降も通常授業が続き、夜まで塾で勉強。
- 午前中は塾の教室が自習室として開放され、出席状況や学習の進み具合も講師が確認。
宿題はほぼ塾内で終わらせてくれるため、親が仕事中に自宅で勉強させる必要はありませんでした。 - お盆期間も冠模試などがあり、塾が完全に閉まる日はほぼゼロ。
親の夏休みも、子どもが珍しく自宅にいる数日間に合わせて取得しました。
このような体制があったからこそ、両親が共働きでも、受験生の夏を充実した形で過ごすことができました。
それにしても…思うのは、塾の先生方の体力と情熱。
受験生にとっては「今年だけ」の夏ですが、塾の先生にとっては「毎年のこと」。本当に頭が下がります。
塾に一日中いるのは、子どもが可哀そう?
夏休みもずっと塾にいると言うと、「自由がなく子どもが可哀そう」という声も聞こえてきそうです。
もちろん本人の性格やタイプによっては、そのような過ごし方が合わないお子さんもおられるでしょう。
ただ我が家に関して言えば、「むしろ楽だった」と本人たちは言います。
たとえば午前は家で勉強し、何時ごろにお昼ごはんを食べて、何時からの夏期講習に合わせて何時のバスに乗って・・と一日のスケジュールや移動を考えながら勉強するよりも、学校のように一つの場所でみんな同じスケジュールで過ごす方が、余計なことを考えずに済むようです。
親が出勤前に塾へ送っていくこともできますし、朝同じ時間に家を出て、同じ時間に帰ってくる・・日によって異なるスケジュールを過ごすよりも規則正しい生活を続ける方が、使うエネルギーは少ないですよね。
それに親が家に居ても居なくても、自宅で孤独に勉強するよりは、同じように勉強している仲間の中で過ごす方が自然に勉強に取り組めることは、容易に想像できます。
塾選びの盲点:関東と関西で“夏の濃度”が違う?
関西圏では比較的、塾の夏期サポートが手厚い印象があります。
一方で、関東拠点の塾に通う知人からは、次のような話も聞きました。
- 夏期講習はあるが、それ以外の時間はほぼ自宅。
- 通常授業が夏の間はストップしてしまい、夕方に帰宅してくる。
- 自習室の管理が緩く、滞在時間も短め。
正直、我が家がそのような塾に通っていたら、夏休みの勉強がここまで積み上がったかどうかは疑問です。
「塾がどこまで子どもを預かってくれるか」——これは働く親にとって、合否を左右するほど重要なポイントだと痛感しています。
ワーママが夏にやるべきこと:現実は“サポート役”の連続
塾が子どもを一日中受け入れてくれるとしても、親の出番がなくなるわけではありません。
むしろ、母としての細やかなサポートが地味に効いてきます。
🍱 夏のお弁当問題
- 朝から塾に行くと、お弁当が2食分必要になる日が多くあります。もちろん朝に2食分持たせればよいのですが、夏はお弁当も傷みやすく気を使いました。
- 我が家では、母(私)が仕事終わりに晩のお弁当を届けることもありました。
- 時間的に厳しい日は、お弁当屋さんの配達を塾がとりまとめてくれるサービスがあり、非常に助かりました。
🗓 スケジュール作成と管理
- 我が家の塾では、夏の学習スケジュールを事前に家庭で作って提出するよう言われました。
- 正直これはかなりの労力がかかりましたが、結果的に、大学受験に向けた勉強計画を立てる際にも非常に役立つ経験となりました。
「夏を制する者が受験を制す」は本当だった・・と思う
「中学受験の山場は夏」とよく言われます。
ワーママにとっても、それは例外ではありません。
むしろ、働いているからこそ、“塾の活用法”と“親のサポートのバランス”が合否を左右すると、我が家は実感しました。
これから夏を迎えるすべての受験生と親御さんに、少しでもお役に立てば嬉しいです。