こんにちは。この数週間で国公立前期試験の受験、合格発表、後期入試と、受験生にとっては目まぐるしい気持ちの変化に襲われる日々かと思います。この数日で大きな決断を迫られているご家庭を思うと、胸が締め付けられる思いです。今日は敢えてこの時期に、第一志望に合格しなかった場合の選択について考えてみようと思います。
— 受験後の選択肢と最善の道を考える
ここでは主に医学部を例に挙げますが、医学部受験は他の学部と比べても特に競争が激しく、わずかな点差が合否を分けます。第一志望に合格できなかった場合、「後期試験や併願校に進学するか」「浪人して再挑戦するか」という大きな決断を迫られます。特に働きながら受験をサポートしてきた親の立場からすると、「どの選択肢が本当に子どもにとって良いのか?」と悩むことも多いでしょう。
この記事では、受験において第一志望に届かなかった場合の合理的な選択肢について、具体例を交えながら考えていきます。
受験は「戦略」も重要!第一志望に届かなかったときの選択肢
① 併願校に進学する選択肢
医学部志望の場合、第一志望校ではなくとも、合格した大学に進学するのは非常に現実的な選択肢です。特に 「医学部に合格すること自体が難関」 である以上、確保した合格のチャンスを大切にすることは合理的です。
✅ この選択が向いているケース
- 第一志望校ではないものの、合格した医学部も学びたい環境が整っている
- 地方国公立医学部で学費負担が少なく、将来のリスクを考えて確実な道を選びたい
- 浪人することで親子ともに精神的・経済的負担が大きくなる
実際に、「後期試験で合格した大学や私立医学部へ進学し、結果的にそこで充実した学生生活を送れた」 というケースも少なくありません。
② 浪人して第一志望に再挑戦する選択肢
浪人する場合は、「本当に1年で合格できる可能性があるか?」 を冷静に見極める必要があります。単に「もう1年頑張れば…」という希望的観測だけではなく、具体的な改善点と伸びしろを分析することが大切です。
✅ 浪人して再挑戦する価値があるケース
- 受験前の模試でA判定だったが、共通テストや本番でミスをしてしまった
- 高3まで部活などで十分な勉強時間が取れず、あと1年で明確に伸ばせる余地がある
- 1年の浪人で十分に力をつけられる確信がある
例えば、灘校の生徒は1浪して旧帝大医学部に合格するケースも多く、一定の学力を持つ生徒にとっては浪人が有利に働くこともあります。
③ 東大理IIIや京大医学部の浪人リスク
医学部の中でも特に東大理IIIや京大医学部は、浪人してもなお厳しい世界です。合格者の多くが現役時代からトップ層にいた生徒であり、「浪人すれば受かる」 という保証はありません。
また、浪人生の多くは「安全圏の大学」に出願する傾向があり、結果的に第一志望を諦めるケースも。したがって、浪人するなら「本当に第一志望に挑戦できるか?」を冷静に判断することが不可欠です。
「浪人1年=人生の1年」その価値をどう考えるか?
1年浪人すると社会に出るのが1年遅れるという現実があります。もちろん、それでも第一志望に合格する価値があるなら挑戦すべきですが、単に「第一志望にこだわるための浪人」にならないように慎重な判断が求められます。
特に、ワーママとして子どもをサポートしてきた経験からすると、浪人には親子ともに相当な精神的・経済的負担が伴います。そのため、「現役で進学する」「浪人する」どちらの選択肢が、最終的に子どもにとってベストな未来につながるか?」を一緒に考えることが大切です。
もちろん本人の気持ちが一番大切であることは言うまでもありませんが、親として子どもの性格や適性、今後の目標を踏まえながら、最善の道を選ぶサポートをすることが、もっとも良い将来に繋がると信じたいですね。
では今日はこのへんで。今日も明日も、良い日になりますように。