
受験生の親は、情報を集めれば集めるほど不安になることがあります。
- 合格体験記
- 塾の口コミ
- 模試の結果
- SNSの投稿
どれも参考になる一方で、そのまま自分の家庭に当てはめてよいとは限りません。
大切なのは、情報量を増やすことよりも、わが家に合う判断軸を持つことだと感じています。
とくに、
SNS
これは注意が必要です。受験情報に限りませんが、「SNSを使う人」「SNSで発信する人」の世界が、一般社会を反映していないことは、よく知られています。
ひどい場合は、悪意や目的を持った、なりすましの投稿もあります。
匿名の情報がいかに危険なものか、またその中に含まれる真実の程度が低いことを、常に意識しておく必要があります。
私自身の経験として、子どもの受験期には、SNSを完全に遮断していました。「受験に関係ない娯楽目的で使っていても、惑わされる情報が何をきっかけに入ってくるかわからない」と感じたからです。
受験生の親として、「ブレない判断軸を持つ」ことは、最大級に大切です。そしてその判断軸を惑わせる大きな敵の一つが、SNSです。
受験生本人に関しても、とくにYouTubeのような不特定多数へ向けた情報へアクセスすることについては、気をつけて見守っていました。
さて、その他についても、我が家での距離感や活用法をここで簡単に共有できればと思います。
合格体験記
これは、我が家としてはかなり参考にしていました。ただし、塾の合格体験記ではなく、本人の通う学校での合格体験記です。
塾の合格体験記は、掲載の有無や順序を塾が判断します。当然、塾にとって都合の良い内容が書かれた体験記が優先されるはずです。このような体験記では、
- とても順調に合格したケース(通うのがその塾でなくても、合格したようなお子さん)
- 最初はどん底だった成績が、塾に通い始めて劇的に変化し、当初は考えられなかった志望校に合格した!ようなケース(これも、塾は関係なく何かが大きなきっかけになった、もしくは奇跡レベルで塾との相性が良かった、といったお子さん)
が多いです。そのケースは多くの受験生には当てはまらず、そのまま我が子の参考にしようとしても、ギャンブル的要素が強くなることは、想像できると思います。
一方で、我が家がとても参考にしていたのは、同じ学校の先輩の経験談です。
中学受験であれば、同じ小学校から毎年何人程度がその学校に合格しているか。そのお子さんたちはどの程度塾に通っていたか。これを確認するだけでも、我が子の学校内での立ち位置を見たときに、その志望校はどの程度現実的であるか推察できます。
大学受験であれば、合格した先輩の成績の変遷や部活との関わり方、生活の習慣がどうであったか。ある学年で、我が子と同じくらいの順位にいた先輩が、どのような勉強や生活を経て合格しているか。同じ学校であれば入学時の状態が近く、また高校時代の大半を過ごす学校でのカリキュラムや教育が同じなので、その集団がどのように大学受験を突破しているかは、かなり参考になりますし、相関も大きいです。
また、学校やお子さん自身が合格体験記やそのような情報を提供している場合、塾と違ってありのままを伝えようとする場合が多いので、情報の信頼性が高く、また紹介されているケースの偏りは、小さいことが期待できます。
このような理由から、私は学校の先輩の体験談から多くの情報をもらいましたし、精神的にも大きく支えられました。
塾の口コミ
こちらは、SNSとも、合格体験記とも、近い特徴があることを、知っておくのがよいと思います。
まずは、口コミの情報源です。
塾のホームページであったり、その口コミを提供することが、そのご家庭の得になるような場合、私たちの目には、「本当の状態よりも良い口コミ」が多く入ることになると考えられます。
逆に、情報源によっては、「わざわざ口コミを書こうと思った」人の口コミが、多く目に入る場面も考えられます。たとえば、その塾で良くない対応を受けた、自分の子どもが合格できなかった、といったような、良くない経験をした方ほど、その気持ちを吐き出す場所が欲しくて、口コミを書くといった現象は、よく起こります。
すると、「知り合いの評判や口コミであれば、信頼性が高い」と感じられるかもしれません。
確かに、人から直接きいた話であれば、情報の正確さは、高いかもしれません。ただこの場合も注意しておくべきことは、「そのお子さんと我が子では、状況が異なる場合も多い」ということです。
とくに中学受験においては、本人の感じるその塾の印象や、先生による違い、また家庭の環境の違いも、大きな要因になります。
そのため、塾の口コミに関しては、客観的事実(宿題の量、塾で過ごす時間、カリキュラムやサポート体制、合格実績など)は参考にしつつ、主観的な要素の大きい部分は、体験入塾などによって本人や親が直接感じたうえで決める、という手順を、大切にしたいです。
模試の結果
これは多くの受験生とその親が、一喜一憂させられる情報ですね。
結論から申し上げますと、
受ける時期と模試の種類によって、情報量と精度が異なる
ことを知っておくことが、大切です。
極端なことを言えば、真の意味で参考になる模試は、受験学年の、志望校別の冠模試だけかもしれません。
これは、鉄〇会の先生も、常におっしゃっていました。
一方で、我が家の経験では、大学受験に関しては高1、高2であっても、駿台全国模試やアドバンスト模試のような、その模試を受験する層が、志望校の受験生集団をある程度反映する模試を数回受けると、得られる情報があると思っています。
とくに、学校内の順位が出るような場合には、数回分のデータがあると、良い参考資料になります。
ただし、一番大事なのは、模試の成績の利用方法です。
「その情報に一喜一憂する」のではなく、あくまで客観的に分析し、「その情報をもとに、次に何をすべきか決める」ために使うべきです。
本人や親では、主観や感情に流されない分析や判断をすることが難しい場合は、プロの力を借りることも、大きな助けになります。
我が家もよく、模試の成績を鉄〇会の先生や、学校の先生に見ていただき、冷静なアドバイスを受けるようにしていました。これは、中学受験も同様です。たとえば塾の先生、とくに本人をよく見てくださっている先生に、アドバイスを受けることが重要です。
では今日はこのあたりで。今日も明日も、良い日になりますように。